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次代へ繋ぐフラガール・スピリット
同期の友へ、バトンタッチ!

2026年、創業60周年を迎えたスパリゾートハワイアンズ。その象徴であるダンシングチームは、6月27日、大きな節目を迎えました。満員の観客が見守る中、第20代キャプテンのレヒヴァ由妃が引退し、次期キャプテン・プアメリア真由へとバトンが渡されたのです。
数々の試練を共に乗り越え、同期でただ2人残った彼女たち。「踊りに集中できるチーム」へと環境を変えた由妃の歩みと、その思いを継ぎ、自分らしいリーダー像を模索する真由の覚悟に迫ります。

今回の語り手

レヒヴァ 由妃

スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム
前キャプテン(第20代)

レヒヴァ 由妃

Lehiwa Yuki

東京都出身。東日本大震災後の「全国きずなキャラバン」で踊る先輩の姿に一目惚れし、フラガールを志す。2018年に第54期生として入社し、2024年にソロダンサーへ昇格。2025年に第20代キャプテンに就任した。2026年6月末をもって引退。現在はアイコニア・ホスピタリティの広報として新たなキャリアを歩む。

プアメリア 真由

スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム
現キャプテン(第21代)

プアメリア 真由

Puamelia Mayu

福島県いわき市出身。幼少期からハワイアンズに親しむ。ある日、レッスン着姿で真剣に練習に打ち込むダンサーの姿を偶然目にして心を打たれ、フラガールを志す。2018年に第54期生として入社。2024年にソロダンサーへ昇格。2026年から新キャプテンに就任し、一人ひとりの個性を生かした明るいチームづくりを目指す。

熱気と笑顔に包まれた引退のステージ

60年の歴史を刻むスパリゾートハワイアンズ。オープンと同時に結成された「フラガール(スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム)」は、同リゾートの象徴と言える存在です。

彼女たちが日々ショーを行うウォーターパーク・ビーチシアターのステージ上に、6月27日夜、満員の観客が熱い視線を注いでいました。

情熱的な踊りを披露したのは、第20代キャプテンのレヒヴァ由妃。フラガールになって8年余り、これが彼女にとってのラストステージです。

見せ場のソロダンスが始まると、客席からはひときわ大きな拍手が湧き起こります。最後の楽曲では、ステージ上のメンバーが一斉に「ゴー、由妃!」と掛け声を響かせ、由妃が満面の笑顔で応える一幕もありました。
続いて行われた引退セレモニーでは、次期キャプテンのプアメリア真由から由妃へと花束が手渡されました。苦難の日々を共に乗り越えてきた2人が、万感の思いがこもった笑みを交わし合いました。

引退セレモニー

憧れと戸惑い。対照的だった2人の出会い

時計の針を2018年に巻き戻します。この年、第54期生として入社した2人は当初、互いを異質な存在だと感じていました。

福島県出身の真由にとって由妃は憧れの存在。由妃は入社前からフラダンサーとして数多くのイベントに出演しており、真由はその様子を動画サイトで目にしていたのです。「いつも見ていたあの子だ」と、胸を高鳴らせていました。

一方、東京出身の由妃が真由に対して抱いた第一印象は「にゅっと伸びてきた長い腕」だったそう。入社前の会社見学で「何か質問はありますか?」との問いかけに、真っ先に手を挙げたのが真由でした。その勢いに由妃は圧倒され、「自分とは違うタイプかも。仲良くなれるかな」と不安を募らせていたのです。

憧れと戸惑い。対照的な感情を抱きながら、2人はフラガールとして歩み始めました。

1年目の重圧、コロナ禍……。次々と訪れる試練

新人ダンサーを待っていたのは過酷な日々でした。次々と新たな演目の習得を求められる厳しい練習に加え、1年目後半には「もう後輩が入ってきてしまう」という焦りの感情も芽生えます。

膨らむ一方の重圧に耐えかね、同期たちは一人、また一人と別の道へ……。当時の心境を、真由はこんな言葉で振り返ります。

「自分が踏ん張らなければ、私たちの期が消滅してしまうのではないかと思った」

強い責任感で最初の苦難を乗り越えた彼女たちに、さらなる試練が訪れます。新型コロナウイルスの感染拡大です。緊急事態宣言の発令を受け、ハワイアンズも2020年4月から3か月間の休館を余儀なくされました。

しかし、ダンシングチームは歩みを止めませんでした。休館中も、昼と夜のショーの時間に合わせ、本番と変わらぬ通し練習をステージ上でひたすら続けたのです。

館内に人の姿はなく、音楽が鳴りやめばたちまち静寂に包まれる――。そんな環境に、まだ入社3年目だった2人が不安を感じたのも無理はありません。それでも「お客様が戻ってきたとき、最高の踊りを見せよう!」という先輩たちの言葉を支えに、無人の客席に向けて笑顔でステップを踏み続けました。

再びお客様の前で踊れた日のことを、由妃はこう語ります。

「涙を流してくださった方もいて、デビューしたときよりも嬉しい気持ちがこみ上げてきました。『私たちがやるべきことはこれなんだ!』と改めて感じました」

度重なる試練をくぐり抜け、4年目には第54期生は由妃と真由の2人だけになっていました。

突然だったキャプテン就任

2人はやがてチームの中核を担う存在へと成長します。2024年には揃ってソロダンサーに昇格しました。

さらに2025年1月、由妃が第20代キャプテンに就任。約40人いるメンバーをまとめ上げる立場への、突然の抜擢でした。由妃はこう振り返ります。

「最初は不安でいっぱいで……。でもそのとき、上司に言われたんです。『その不安を全部取り除けるように行動してみたら? どうすれば良い方向にいくかを自分で考えて、変えていけばいいんじゃない?』と。それを聞いて吹っ切れました」

「では、全部変えていきますね」。上司へのまっすぐな宣言と共に、由妃の改革が始まりました。

「踊り第一」の環境づくりと、深まる共鳴

軸となったのは「後輩たちがより踊りに集中できる環境を作りたい」という思いでした。例えば、伝統的に新人ダンサーの仕事とされてきた掃除や衣装手伝いといった雑務の分担を見直し、負担を軽減。「1日10分でも踊りを考える時間を増やす」ことを目指して改革を推し進めました。

チーム改革の過程で最大の支えとなったのが、同じ時期にサブキャプテンを務めていた真由でした。日々議論を交わす中で、由妃は、真由が自分と同じ価値観を抱いていることに気づきます。入社当初こそ「自分とは違うタイプ」と感じていましたが、リーダーという立場で深く共鳴し、2人の絆はさらに強まったのです。

また、由妃は事あるごとに「みんなどう思う?」と問いかけ、自発的な意見が飛び交う空気へと変えていきました。真由が「キャプテンとメンバーの間の境界線がなくなった」と語る通り、誰もが意見を言いやすいチームになりました。

そんな由妃の姿に、真由は新たなリーダー像を学んでいきました。

受け継がれる「フラガール」のスピリット

チームの変化を実感しながら、由妃は密かに引退への決意を固めていました。

以前から「いつかは離れる日が来る」と自身の引き際について考えを巡らせ、真由にも折に触れて胸の内を明かしていました。由妃は言います。

「絶対にやりたかった改革を終え、みんなが過ごしやすい環境になった。だからこそ、安心して次の世代にチームを託し、私自身も新たな一歩を踏み出そうと決意しました」

“戦友”の決断を、真由も静かに受け止めました。

6月27日の引退公演で、由妃はサモアの陽気な現代曲「TUTUKI」を選びました。「最後までみんなと笑顔で楽しみたい」という、由妃らしい前向きな選曲でした。8月からは、ハワイアンズを運営するアイコニア・ホスピタリティの広報担当として新たなキャリアをスタートさせています。

「この8年間、フラガールとして『どうしたら人の心を動かせるか』を常に考えながら踊ってきました。これからは全く異なる世界への挑戦になりますが、私ならではの視点を活かし、アイコニアという新しい環境でたくさんの魅力を発信していきたいです」
そう意気込みを語る由妃に代わって、新キャプテンに就任した真由。受け継いだものは、肩書だけではありません。

「思いやりや感謝の気持ちは、すべて踊りに出る」

由妃が後輩たちに繰り返し伝えてきた言葉です。どんな困難なときもお客様に笑顔を届けるプロ意識、仲間の個性を尊重し支え合う思いやり、そして感謝の思いを踊りで表現する姿勢。これこそが、由妃が体現してきた「フラガール・スピリット」そのものでした。真由もまた、この精神を大切に受け継いでいくつもりです。

「これまでの歴史の中で培われてきた『感謝の気持ちと思いやり』は絶対に忘れてはいけない。どんなときも笑顔を忘れず、元気で明るいチームを目指します。そして一人ひとりの個性を生かして全員が輝けるショーを作りたい」

新しい歴史が、動き出す

創業60周年を迎えたスパリゾートハワイアンズでは、今後さまざまな施設の改装が予定されています。

その一環として新たにオープンしたのが、レストラン「オノアズカフェ&グリル」です。本場ハワイやアメリカの雰囲気と福島の魅力を融合させた空間で、シェフこだわりのメイン料理と多彩なビュッフェを楽しめます。最大の魅力は、食事を味わいながらすぐ真横でフラガールのダンスを堪能できる点です。ダンサーの熱気や迫力がダイレクトに伝わる距離でのパフォーマンスは、同店ならではの特別な体験を提供します。

オノアズカフェ&グリル

さらに2027年春には、フラガールが日々パフォーマンスを繰り広げるウォーターパーク・ステージも新しく生まれ変わる予定です。

ウォーターパーク・ステージ

新キャプテンのもと、輝きを増したダンシングチームはさらに魅力的なショーを届けてくれることでしょう。新たな歴史を刻むべく、ますますパワーアップしていくスパリゾートハワイアンズに、どうぞご期待ください。

スパリゾートハワイアンズ
スパリゾートハワイアンズ

〒972-8326
福島県いわき市常磐藤原町蕨平50
TEL:0570-550-550(営業時間 9:00~17:30)

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